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初景色

観劇の記録など

桜花と風の追憶(2017/2/2~6)感想

なんだか体調崩したりで、すっかり遅くなってしまいましたが、やっと感想書きました。
1か月以上経ってしまったけど、パンフを開くとあの時に戻れる気がしますね。

すごく伏線回収が丁寧っていうのが一番の印象でした。こんなに綺麗に回収してくのって初めて見たかも。 私はわりと投げっぱなしなのをこちらの想像で埋めるのが好きなタイプだけど、そこでそう繋がる!?っていうのが面白かったし、繋がったときの腑に落ちる感じが爽快でした。

そして、どのキャラクターも魅力的で、みんな大好きでした。特に姉妹3組には、私も姉なものだから、すっごくいろいろ共感してしまったりしました。それから、片思いしてる女の子にも弱いから、マドンナやのどかにもいろいろ思っちゃった。この感想、全体的に女の子びいきです。
以下、キャラクターごとに。

茜ちゃん
水上姉妹はなんだかすごくリアルさがあって、3組の中で一番好きでした。
茜ちゃんのああいうキャラクターって、わりと作り物っぽくなっちゃうことが多いんじゃないかなぁと思うんですけど、とってもナチュラルで素敵でした。あと間がすごかった。一番安定して笑った。
千尋ちゃんの方がしっかり者で、茜ちゃんはてきとうな感じするけど、お金が欲しいのが妹のためだったり、妹に言えないことがあるあたり、やっぱり姉なんだなって思います。でも、言えないことがありつつも、妹に頼る部分は頼れているような感じが、信頼関係があっていい姉妹だなって思いました。

千尋ちゃん
雰囲気が一番うちの妹に似てて、すごく愛しかったです(この理由どうなんだろ)。お姉ちゃんを邪険に扱いつつお姉ちゃん大好きですよね!かわいい……。しっかり者の妹!って感じだけれども、ミコトさま登場シーンで「お話聞かせて!」って言ってたのがすごくかわいかったです。母が、姉が、大事にしているものを、千尋ちゃんもまたとても大事に思ってるんだなって。
ミコトさまの影響で憎しみが大きくなっていっちゃう、制御ができなくなっていくときの表情と、そこから抜けたときの笑顔の、連続しているけれども違う感じが好きでした。増幅されてしまったものだけれど、存在しなかったわけではない。それを認められるのが、本当に強くていい子だなー。かっこいい。

桜花さま
堂々とした姿がとても魅力的で、男性に何を言われても動じない感じがすごくかっこよかったのですが、一番好きなのは、ふうが殺された後の慟哭でした。吠えた後、泣きじゃくる姿が子どものようで、ずっとがんばって立場を守っていたのかなと思えて……。ふうを逃がす計画は浅はかで、失敗したときのことも考えていなくて、その幼さに心を抉られるような心地がしました。社を守ることとか、姉であることとか、主人であることとか、そういう立場はあっても、ただの女の子だったんだなって。もっと人に頼ることができたらよかったのにって思いました。

ふうちゃん
かわいかった!ほんっとーにかわいかった!登場シーンのアクションは格ゲーのヒロインのようでしたね。何歳くらいの設定だったんだろう。けっこう幼く感じたので、宗助と恋仲といいつつ、ふうちゃんはけっこうさっぱりしてて、幼馴染くらいの雰囲気に見えました。愛くるしいのにクールなのが不思議な魅力。
桜花さまと二人でお話してるときに桜花さまにくっつくのが、桜花さま羨ましすぎました。うちの妹は絶対あんなことしてくれない。
かわいくて強くていい子だけれど、無意識にいつも誰かの庇護下に置かれている雰囲気もあって、そこがミコトさまになってからの成長につながるのかなと思ってました。

スカリー
スカリーかわいい!大好き!しっかり者に見えるけど、けっこうすぐ崩れるのが面白くもあり、めっちゃかわいかったです。妹に対して悩みながら迷いながら接しているのが、人間くさくて好きでした。小言が多いのも好き。心配だからつい怒っちゃうんだよね。しっかりして!って気持ちすごいわかる。ミコトさまの能力調べてるとこ面白かったです。ツイッターに上げてらした資料の画像、作りこまれてて、めっちゃ素敵でした。ほんと好きだー…スーツ姿素敵でした!!

のどか
好きが一直線で、でも薄々わかってはいたんだろうな。押しの強さがすごいけど、切ない。
憑りつかれていってしまうところ、怖くてよかったです。冷たい表情が好きでした。
元に戻ったときは、一転して、本当にお姉ちゃんのこと好きなんだなって、一郎さんのことも好きだけど、お姉ちゃんのこと大事なんだなってすごく伝わってきて、心細そうな声にたまらない気持ちになりました。
あと兼ね役の斎藤みらいさん、でしたっけ?がbus…bus……bus…ってやってるところがすっごいツボでした。今思い出しても笑えるんだけどなんであんなに面白いんだろう。大好きです。

マドンナ
マドンナの愛情深い眼差しが本当に好きでした。ぐいぐい来るようでいて、結局神頼みしかしないんだよなー、この子。どうやってあんなにずっと傍にいたのかわからないけど、きっとあまり前には出ずに、見守っていたんだろうなって思ってます。マドンナは幸せなエドを見てることが幸せだったのかもしれないけど、彼女を傍に置いておくエドはずるい。
最後に視線が交わらないのがつらくて。あんなに優しい眼差しを知らないままなんて、エドは馬鹿だなぁって思います。

牧師さん
この人何者なんだろう、すごい気になる。いかついのにめっちゃいい人で、でもエドを止めるときの台詞とかで、どんな生き方してきたんだろうって思う。姉妹とはどういう経緯であんなに親しくなったんだろう。ご近所づきあいとかしそうにないけど、姉妹が小さい頃から懐かれていたりしたのかな。謎が多いのでいろいろ考えてしまいます。

モルダー
ちゃんとしてるようだけど、まだまだ青い感じがかわいくもあり、でももうちょっとがんばって!って思ってました。スカリーのことを好きなことと、のどかのことを好きではないのは別のことなんだから、そこはしっかり自分でのどかに伝えるべきじゃない?って、どうしても辛口になってしまいます(笑)
でも、最後スカリーとのどかのために動けるのはかっこよかったな。笑顔が印象的でした。

道真公
お笑い要員かと思いきや、一番重要な行動を取りますよね。びっくりした。まさかあれが、こんな……みたいな。ゼウスと合わせて観れば観るほど好きになっていったな。ミコトさまとどこまで話していたんでしょう。
劇中に出てくる和歌は本当に菅原道真の歌だと聞いて、そういえば京の家の桜の話だったっけ、この人は祟りを鎮めるために祀られたんだったなぁ、と思い出し、だからミコトさまに心を寄せる部分があったのかな、などと考えていました。

ゼウス
ミコトさまの正体をいち早く知ってしまって、その後、干渉しないところが、好きでした。ふざけた神様だけど、どうしようもないことは流れに任せて見送ってきたのかなぁと。なんとなく、生きてる時間軸の違いを感じました。それでも心を痛めているところが、優しいなぁってしみじみしちゃいました。

アセロラ
スタイル良くて、いい声で、あの被り物、ずるいです!(笑) ほんと面白くて好きだった。アセロラミサイル、すごい格ゲーっぽくてツボでした。道真公、ゼウスとは違って若い神様って感じがしたのが面白かったなぁ。彼もこれから長い時間を過ごして、成長していくこともあるのかな、なんて思ったりしました。なんにせよマドンナの行く場所があってよかった……よかったです……。

雷太
びしっとした立ち姿が印象的でした。かっこいいなぁと思いつつ、桜花さまの掌の上で転がされてるのがかわいかったです。主従の従に徹していて、それが彼に求められていることだったのだろうけど、桜花さまの背負っている重荷は一緒に持てなかったのかなって気がしました。だからその後夫婦になったのかな。

宗助
あの髪結ぶの、反則じゃないですか?すっごくかわいかったです。ふうちゃんとすごくお似合いでした。あのカップルほんとめっちゃかわいい!
そんなかわいい二人が一番残酷な運命を背負ってしまいましたね……。
ふうちゃんだと気づいて、手を伸ばそうとして、触れずにひっこめるところがすごく好きでした。あの絶望感半端なかったです。

脱さん
初日は懸衣翁さまより前に出てるのなんでだろうって不思議に思いながら観てたので、桜花さまだとわかったときの腑に落ちた感がすごかった。なるほどー!って、楽しかったです。桜花さまが年齢重ねたら確かにこうなるだろうなって貫禄と、水上姉妹に世話焼く感じが素敵でした。子孫だからおばあちゃんみたいなものなんだろうな。姉妹に見守ってくれる存在がいるの、あったかい気持ちになりますね。桜花さまがここに至るまでに、どんな時間を過ごしたのか、気になります。
メイクの血の涙、たぶんOPアニメで流れてるものですよね。私は4回目くらいにやっと気づきました。

懸衣翁さま
あの雷太が脱さんとすっかり夫婦になってるの、どうやってあの関係性が変化していったのか知りたくなりました。雷太も修行してこんなに言い合いできるようになったんだなぁと思いつつ、脱さんがエドのことイケメンって言うとイライラしだすのが、まだちょっと修行足りてない感じがしてすっごくかわいかったです。
でもきちんとするときはやっぱり脱さんが主で懸衣翁さまは従なのが好きでした。ミコトさまに跪くところとか、雷太っぽいびしっとした立ち姿とか、かっこよかったです。

ミコトさま
いろんな顔が魅力的で、もう大好きです……。一番好きだったのは、桜が嫌いだと言うところ。あのシーンは言葉と本心が乖離しているようだった。嫌い、憎いというより、ただただ悲しいように見えて、そう思ったときにその後の展開がすっと心に入ってきた気がしました。お姉ちゃんのことがやっぱり大好きで、だから後を追ってほしくなかったんだと。
ミコトさまとして発現して、立場上守らなくてはならないものを得て、それが本当に大事な存在になったから、ああいう結末を選んだのかな。それに付き合ってくれる友人がいるってところが、なんとなく救いのように思いました。

エド
公演期間中は女性陣の方に気を取られがちだったので、ふわっとしか考えてなかったけど、今思い返してみると、あの、仲間みたいな感じは、もしかしたらエドにとって初めてだったのかなって思います。エドの変化にわかりやすい決定打ってなかったような気がして。仲間ができて、苦しみを共有できる人がいて、守りたい人たちができて、それが彼を変えていったのかな。
最後の「がんばってください」は少し唐突に感じてしまったけど、いろいろな神様に出会った中で、神様のことも個として認識したってことなのかなと思っています。自分を救ってくれないことを恨むのではなく、相手の事情を考えて、あの言葉になったのかな。あの世界観で一神教大変すぎるものね。その思いやりが相手に伝わって応えてくれたようなのが、なんとなくうれしかったです。相手の立場を考えるって、基本だけれども余裕がないとなかなかできなかったりして。大切だなぁって思いました。


それから、今回照明がすごく好きでした。 空気の動きとか匂いとかが感じられるような、そんな照明だったなぁと思います。
特に好きだったのは、あの、ゼウスの最初の過去投影のシーン(って言うとあんまり情緒がない)。たぶん音響の効果もあって、お社が外にある時代だってわかったし、周りの木々の葉が光に透ける若草色が見えるような気がした。すごくきれいで大好きでした。初日は特に、セットの木のにおいとあいまって、緑の中のお社って感じがして楽しかったです。
朝の光、夕方の光、夜の明かり、どれも美しくセットに映えて、素敵でした。

なんだか、思い返してみるととってもあったかいお話だったなぁと思います 。
長々書いたけど、一言で言うと、みんな好きでした!